異業者間両建てを利用したスワップサヤ取りはおすすめできない?

両建てNG

今回は最近話題の異業者間両建てを利用したスワップサヤ取りについて書いていきます。

サヤ取り(アービトラージ)とは?

まずはサヤ取りについて軽く触れておきます。

サヤ取りには色々なタイプがあり、一概には言えないのですが、基本的には「FX業者のシステムの不備や仕様を利用して、確実に小さな利幅を稼ぐシステム」という認識で大丈夫だと思います。

FXで「サヤ取り」や「アービトラージ」というワードが出たら大体上記の意味で使われているように思います。

特徴としては、ほぼ確実に利幅が抜けるため、反則的ながら聖杯となるシステムであること、いずれ有名になり業者に対策を打たれたり、口座を凍結されたりするリスクと隣り合わせであることが挙げられます。

また、裏技的なサヤ取りの手法は販売されたりもしています。有名なのは、お金は拾う・・・まあ、この話題はこの辺りにしておきます(笑)私はそういうのには手を出すべきではないと思っています。

異業者間両建てを利用したスワップサヤ取りとは?

ここからが本記事の本題なのですが、異業者間両建てを利用したスワップサヤ取り(長いので以下はスワップサヤ取りとだけ書きます)とは一体どう言うものなのでしょうか。

とはいえ難しいものではありません。以下の画像を見れば簡単に理解出来ます。

みんなのFXのスワップ

みんなのFXのスワップカレンダーです。リラ円のスワップポイントに注目してください。売り買い両方120ですよね。

マネーパートナーズスワップ

こちらがマネーパートナーズのスワップカレンダーです。売り買い両方105ですね。

このように業者が違うとスワップ付与額が微妙に違うんですよね。では、みんなのFXでリラ円を買い、マネーパートナーズ でリラ円を売るとスワップポイントはどうなるでしょうか?

  • みんなのFXから受け取れるスワップポイント、120。
  • マネーパートナーズから引かれるスワップポイント、105・・・と言うことはつまり。
  • 一日に受け取れるスワップポイントと引かれるスワップポイントを計算すると120-105=15

というわけで、両建てなので為替差益を無視して一日あたり15円のスワップポイントを得る事が出来ます。

・・・どうしてこんな間抜けな事が起こるのかはよく分かりませんが、確かにこれを利用すれば、リスクなく、ほぼ確実にスワップポイントの小さな利幅を稼ぐ事が出来るのです。

また、今回はリラ円でみんなのFXマネーパートナーズで考えましたが、通貨ペアと業者の組み合わせは他にもたくさんあります。

通貨ペア別おすすめサヤ取り業者

スワップの金額は各業者、日々変化しますのであくまで参考情報ですが・・・

2019年10月時点

トルコリラ円スワップ

  • トルコリラ円買い:みんなのFX:70円、インヴァスト証券:78円
  • トルコリラ円売り:セントラル短資:-61円、GMOクリック証券:-65円

トルコリラは、急にインヴァスト証券がスワップ金利を上げてきていますが、基本はみんなのFXがスワップが高く、安定しています。売りではセントラル短資が低いマイナススワップを提供していますね。

メキシコペソ円スワップ

  • メキシコペソ円買い:みんなのFX:110円、セントラル短資:130円
  • メキシコペソ円売り:マネーパートナーズ:-110円

買いスワップではセントラル短資が、売り口座はマネーパートナーズを使えばサヤ取りができそうですが、メキシコペソは本当にスワップの金額が変動しますので、ご注意を。

南アフリカランド円スワップ

  • 南アフリカランド円買い:ヒロセ通商150円、みんなのFX120円
  • 南アフリカランド円売り:セントラル短資-100円、GMOクリック証券-110円

続いて、南アフリカランドですが、現時点では割とサヤが取れますね。

ヒロセ通商が150円と大きく、売り口座はセントラル短資が低くなっていますね。

まあ、こちらも変動しますので、ご注意を。

スワップサヤ取りの最大のリスクは?

スワップサヤ取りを利用すれば確かにほぼ確実な利益を出す事が出来ますが、ハードルもあります。

というのは簡単で「一体いくら金がかかるんだ」という話です(笑)

先程の例で言えば、一万通貨あたり15円の利幅ですから10万通貨で150円、100万通貨で1500円となります。勿論両建てですので、必要な証拠金は二倍かかります。

まあ、1千万通貨あれば1万5千円毎日入りますが、よほど現金がないとレバレッジをかけても買うのが大変です。というかマトモに注文が通るのかも謎です。

スワップサヤ取りには破綻の可能性も。

ここまでの項でスワップサヤ取りを「ほぼ確実に」という風に書きましたが、100パーセントではないんですよね。スワップサヤ取りには破綻の可能性も秘めています。

具体的な理由としては、スプレッドの変動とスリッページですね。

例えば1月3日に発生したドル円のフラッシュクラッシュでは、値段が一気に飛び、スプレッドが急拡大したわけですが、この時漫然と両建てをしていると、ロングポジションが100円代前半でロスカットされ、ショートポジションはリバで結局112円まで戻ってきちゃった、みたいな事態が起き兼ねません。

参考:2019年1月3日ドル円暴落フラッシュクラッシュの原因と今後の戦略

こうなると大損失を抱えてしまいます(ちなみにロスカットラインにショートの指値をしても多分まともにはかからないです)

勿論レバレッジをかけなければ上記の事態は起こりませんが、その場合は前項で書いたように、いくら金がかかるんだ、という話になります。

まとめ

  1. サヤ取りには色々な種類がありますが、個人的には深入りしないでおこうと考えています。
  2. スワップサヤ取りは確かに聖杯級の手法ですが、べらぼうな元手が必要でかつ、それなりにリスクがあるというのが感想です。

私はスワップサヤ取りについては、 「やるならやればいいんじゃないの?」というスタンスです。

これが流行る理由も分かりますけど、自分では元手があっても絶対にやろうとは思いません。

また、各社のスワップポイント自体も定期的に変動するので、実際にやってみると意外に面倒かもしれません。

ちなみに海外FXでは、異業者間両建ては禁止されています。国内でそうなる日も近いかもしれません。

参考:トルコリラスワップサヤ取りはおすすめできない理由(異業者両建てFX)

 

また、ドル円買いユーロ円売りの両建ても紹介されていました。こちらも参考に。

参考:FX両建てはドル円買いとユーロ円売り両建て戦法の方がおすすめできる。

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