史上最大の株価下落!ペトロチャイナ株の今後の見通し

中国を代表する企業、ペトロチャイナの株価下落が長期化しています。時価総額8,000億ドル減少というケタはずれの株価下落はなぜ起こったのか?

そして、かつて時価総額で世界一に上り詰めた同社が再び業績を回復し、市場の再評価を得る日は来るのか?

そこで今回は、ペトロチャイナの株価下落の要因と、今後の見通し、同社株の買い方までを徹底解説します。

ペトロチャイナとはどんな会社なのか?

最初にペトロチャイナとはどんな会社なのか、概要を見てみましょう。

ペトロチャイナは、中国の石油会社で正式社名を中国石油天然気股份有限公司といいます。1999年に、国営企業である中国石油天然気集団の一部門を民営化することにより創業しました。おもな事業は石油精製、流通、石油製品の製造販売です。中国のほか、アフリカのスーダンなど海外でも石油の買い付けを実施しています。

株式は香港、上海、ニューヨーク市場に上場されており、日経平均株価に相当するハンセン指数の構成銘柄にもなっています。

まさに中国を代表する企業グループといって良いでしょう。

史上最大の株価下落の意味とは?

さて、10年にもわたる長期下落を続けているペトロチャイナですが、いったいどれくらい下げたのでしょうか。

同社が上海市場に上場したのは2007年。この時上場初日に公募価格16.7人民元に対し191%高の48.62人民元の初値を付け、これが最高値となりました。この時点でペトロチャイナは時価総額世界一の1兆ドル企業となって注目を集めたものです。この数字は米石油最大手のエクソン・モービルの時価総額を6,000億ドル上回ることから、その凄さがわかります。

ところが、その後株価は急落の一途を辿り、3年後の2011年1月25日には11.19人民元まで下落。つまり最高値から76%急落したことになります。この間株主は約8,000億米ドルの資産を失いました。これが史上最大の株価下落といわれる所以です。

ペトロチャイナ株が長期下落した要因

1兆ドルの時価総額を誇ったペトロチャイナ株が突然急落を始めた一番の要因は、原油買付コストが上昇したことです。中国国内の原油産出量が減少し、不足分を補うため、国際市場において1バレル100ドルという高い相場で輸入しなければならなくなったのです。

もう一つの要因は、中国当局による圧力です。国内消費者向けに燃料価格の補助を命じられました。本来ならば輸入コストが上がった分、石油価格を値上げしたいところですが、当時消費者物価指数が大きく上昇していた時期でもあり、社会不安が増大することを当局が警戒し、ペトロチャイナに圧力をかけたのです。

ペトロチャイナとしては安く生産した原油を国際価格で売ることによって利潤を得ていましたが、当局は超過利潤に課税する措置を取り、これがペトロチャイナの業績に悪影響を与えることになりました。

これらの要因が複合的に作用して投資家のペトロチャイナ株離れが起き、大暴落に繋がったのでした。

特に、世界的な著名投資家であるウォーレン・バフェットが同社株に見切りを付けて売り抜けたのが大きく響いたようです。

バフェットの投資法は長期保有が基本ですので、売却したということは将来性がないと判断したと市場が解釈したのでしょう。バフェットは最近もコンピュータの巨人、IBM株をやはり業績の伸びが鈍いことを理由に売却しており、重厚長大企業は時代に合わなくなっているのかもしれません。

▲ペトロチャイナチャート(出典:SBI証券

業績回復から底値反転へ!買いチャンスか?

では、ペトロチャイナ株の今後の見通しはどうなるのでしょうか。最近発表された決算によると、2017年1-9月期の第3四半期で純利益が約10倍の大幅増益となっています。

これは同社の業績に大きな影響を与える、原油価格の上昇がおもな要因です。

【ペトロチャイナ決算報告】2017年1-9月期(中国会計基準、カッコ内は前期比)
売上高 1兆4,577億400香港ドル(+26.71%)
営業利益 533億6,000香港ドル(+17.24%)
純利益 173億6,600香港ドル(+903.24%)
1株利益 0.09香港ドル(+800%)
配当金 0.057香港ドル

売上高こそ1兆4,577億400万香港ドル(日本円で約21兆円)と膨大ですが、1株利益は0.09香港ドル(同1.3円)と低水準です。会社の規模が大きすぎ、世界的な原油価格低下の情勢では、投資先として魅力に乏しい銘柄といわざるをえません。

ただし、原油価格に左右される経営体質ですので、中東で有事が起き、原油価格が急騰するようなことがあれば、買われる可能性はあります。

空売りに関しては、上記チャート(香港ドルベース)を見ると5香港ドル台で底打ち感が出ており、原油価格もこのところ上昇傾向が見えることから、この水準で仕掛けるのはリスクが高いでしょう。

ペトロチャイナ株の買い方

それではペトロチャイナ株の買い方をご紹介しましょう。

同社は中国を代表する企業ですので、中国株を扱っている証券会社であればどこでも買うことができます。

中でもおすすめなのが内藤証券です。中堅の証券会社ですが、中国株に強いことで知られています。

同社をすすめる理由は、日本株や米国株と違い中国株は情報が少ないので、内藤証券のような中国株を主力にしている証券会社で取引した方が有利だからです。

取り扱っている銘柄数は3,698銘柄(2017年7月5日現在)で、発注可能な中国株のほとんどをカバーしています。

中国株の発注ツールとしては、インターネット、固定電話、携帯電話、窓口の4通りありますが、すべてに対応しているのは内藤証券だけです。

内藤証券での買い付け手順

ログイン→メニュー画面から「中国株取引」をクリック→銘柄を検索し、「買付」をクリック→注文株数、注文単価を入力し、「注文」をクリック→取引暗証番号を入力し、「実行」をクリック→注文完了→「中国株式注文照会画面へ」をクリック→「注文照会」をクリックし、約定内容を確認

【ペトロチャイナ株の具体的買付例】(日本円に換算した概算数字)
・株価 75円(2017年12月1日終値)
・取引単位 2,000株
・投資額 150,000円(2,000株の場合、以下同)
・現地手数料+諸経費 867円
・内藤証券買付手数料 648円
・口座管理料 無料
・総支払額 151,515円
※為替レートは常に変動しており、上記はあくまで目安です。また、株価に関しては、先に香港市場に上場したことから、日本での表記は香港ドル(HKD)がほとんどです。

コストは割高も、中国株投資初心者にはおすすめ

上記のように、はじめから約10%のハンデを背負っての投資となりますので、国内株に比べて割高である点に注意が必要です。

また、配当金も日本円換算で1株約70銭と低水準。それでも買う要素があるとすれば、チャートの煮詰まり感です。

もう一度チャートをご覧ください。2007年から2008年にかけて大暴落し、4香港ドル台で底を付けた後長期上昇波動を演じ、2011年には12香港ドル台へと株価3倍増を果たしています。

現在は2016年初頭から2年にわたり、5香港ドル前後で下値鍛錬が積まれているので、これ以上下がる要素はあまりなく、あとは上がるだけと割り切って投資することは可能でしょう。

超巨大企業ゆえに起きた史上最大の株価下落。それでもこれだけ底値がはっきりしているケースは珍しく、これから中国株投資を始めようという初心者の方にはおすすめです。リスクが少なく株価倍増の夢を見られるという点で、意外なドリーム株かも?

まずは最低単位の2,000株で様子を見るという投資法が無難でしょう。