日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信1357を徹底分析!株価の特徴

2016年10月11日、日経平均が終値で1万7,000円大台を回復。直接の原因は、原油市場の上昇とそれに伴うドル高・円安によるものですが、相場に先高観が台頭しています。

ただ、米大統領選挙の結果や衆議院解散総選挙の行方によっては再び波乱になる可能性もあります。

そこで相場反落のリスクを少しでも抑えるために有効なのが、

「日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信」(以下、「1357 日経ダブルインバース」)

です。

相場とは逆の値動きを示すベア型ETFで、反落時に威力を発揮します。そこでこの投信がどんな金融商品なのか、4つのポイントに絞って徹底分析します。

ETFにはブル型とベア型がある

ETF(Exchange-Traded Fund)とは金融商品取引所で取引される上場投資信託のことをさします。

株式と同じ市場で取引できるため、近年出来高が急増して主力株並みの売買代金を記録しています。ETFには大きく分けて2種類あります。

ブル(レバレッジ)型とは、株価指数と連動して上昇するETFです。2倍のレバレッジを効かせる場合は日経平均が5%上昇すると、ブル型ETFは10%上昇します。

一方、ベア(インバース)型とは、ブル型とまったく逆の商品設計をされており、株価指数が下がると価格が上がるETFです。

日経平均が5%下落した場合、マイナス1倍の場合は5%上昇、マイナス2倍に設定されている場合は10%の上昇となります。このマイナス2倍の商品をダブルインバースといいます。

現在上場されているブル・ベアETFで出来高が多いのが「1579 日経レバレッジ」と「1357 日経ダブルインバース」です。

日経ダブルインバースはどんな値動きをするのか?

では、「1357 日経ダブルインバース」が実際にどのように動くかを見てみましょう。2016年6月24日、日経平均は英国のEU離脱決定のニュースを受けて、1,236円33銭安(-9.2%)と急落。世界的な株価急落の引き金となりました。

この日の下げ幅は過去8番目の大きさです。現物株や信用取引の買いポジションを持っていた人は大きな損失を出したことでしょう。これに対し、「1357 日経ダブルインバース」は550円高(+11.8%)となりました。

2倍のレバレッジが効いて、日経平均よりも高い変動率を示しました。これがレバレッジを効かせたダブルインバースの威力なのです。

下記チャートは、日経平均(図①)と「1357 日経ダブルインバース」(図②)の動きを比較したものです。ダブルインバースは日経平均と逆に動いていることがわかります。

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【図①】日経平均チャート(出典はいずれもSBI証券)

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【図②】1357 日経ダブルインバースチャート(日経平均と逆に動きます)

⇒日経ダブルインバース現在の株価はこちら YahooFinance

6月24日の急落相場でベア型ETFを組み入れることでリスクヘッジになったことが明確に見てとれます。

悪材料が出た時は必要以上に不安心理が高まり、一方的な動きになりやすいので、ベア型ETFで大きな利益を上げるチャンスなのです。

その後、英国のEU離脱問題の影響が薄れるにつれ日経平均は持ち直していき、「1357 日経ダブルインバース」は下落に転じます。チャートを見ると、ほぼ一貫して下落傾向を辿っています。

この間現物株は上昇しているので、利益を出せばインバースの下落分はカバーできるので、どっちの方向にいったとしてもリスクの少ない投資を実現することが可能なのです。

※「1579 日経レバレッジ」と「1357 日経ダブルインバース」の値動きの違いについては、当サイトの「下落相場で利益が出る!?ベア型ETFでリスクヘッジをする投資方法」に詳しく掲載していますので、併せてご参照ください。

1357 日経ダブルインバース」の買い方は?

相場下落時に強い「1357 日経ダブルインバース」ですが、買い方は簡単です。SBI証券を例にとってご紹介しましょう。
〈買い方の手順〉

SBI証券のホームページにログイン→取引ボタンをクリック

→単元株の画面になるので、現物買いにチェック、銘柄コード1357を入力する(単元未満株で発注することはできません)

→株数を入力(1株単位)、指値にチェック(成り行きも可能ですが、2倍の値動きをするため、リスクが高いのでおすすめできません)

→NISA口座でも買えるので、希望する場合NISA預りにチェック

→注文確認画面へ→確認し間違いなければ発注ボタンをクリック。

基本的に個別株を注文するのと同じ手順です。

売買単位は1口で、2016年10月13日の終値で換算すると、2,692円で買い付けが可能です。10口買っても26,920円の予算ですので、手軽な投資対象といえます。

手数料も株式と同水準で、通常の投資信託のような銘柄によって何%という区別はないので、わかりやすいです。もちろんNISA口座での購入なら手数料は掛かりません。

ただ、長期投資には向いていないので、NISAは個別株に絞り、「1357 日経ダブルインバース」は特定口座にして、機動的に売買できるようにする方が得策といえます。

ベア型ETFはボックス相場時の残高目減りに注意

ひとつ注意したいのは、ベア型ETFには大きなリスクがあることです。相場が一方的に下がる局面では有利なのですが、一定の幅で上下するボックス相場になった場合は、価格が目減りする特性があります。

例えば100円だった株価指数が5%下落するとベア型ETFは105円となり5円残高が増加します。

ところが、次に株価指数が5%上昇した場合、ベア型ETFは5%下落しますので、105×0.95=99.75円で、もとの100円ではなく、0.25円分残高が減少してしまうのです。

●現物株の5円変動(5円上昇、下落を繰り返した場合)
100円→105円→100円→105円→100円(損失なし)

●ベア型ETFの5%変動(5%上昇、下落を繰り返した場合)
100円→105円→99.75円→104.74円→99.5円(約0.25円分ずつ減少)

これはベア型ETFの価格は元の株価指数を基準に動くというルールによって変動するためです。つまり、相場が膠着して塩漬けにした場合は、上下幅が同じだったとしても、残高はどんどん目減りしてしまうリスクがあります。

そこでベア型ETFの効果を最大限に生かすには、なるべくボックス相場時を避け、8連騰など相場が過熱し、反落リスクが高まっている時に購入することが望ましいといえます。

もう一つのデメリットとしては、株式と違い、ETFには配当金は付きませんので、ただ保有しているだけでは何のメリットもないことです。あくまでも現物株下落時のリスクヘッジと割り切った方が良いでしょう。

利益の追求と損失カバーを両立させ、投資成果の向上を

現物株のみでポートフォリオを組んでいる場合は、相場が上昇している場合は良いのですが、突発的な急落相場に遭った場合は、ひとたまりもありません。信用買いによる追証(追加証拠金)は発生しないものの、暴落をただ見ているしかなく、保有残高が減少する一方です。

投資のポートフォリオはバランスが良いことが大事です。偏った投資スタンスは当たれば大きいものの、一旦反対方向に向かえば、損失も倍速することを肝に銘じる必要があります。

その点、ベア型ETFを保有していれば、暴落時にも利益を上げることができるので、現物株の評価損をカバーすることができます。

現物株は配当や株主優待があるので長期保有を基本とし、下落時に「1357 日経ダブルインバース」で利益を上げるという二刀流の投資法をとることもできます。

現物投資派の方が、利益を追求しながら損失を少しでも抑える方法として、「1357 日経ダブルインバース」は最適な商品といえます。上手く利用して投資成果の向上に役立ててはいかがでしょうか。


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